BJTビジネス日本語能力テスト(Business Japanese Proficiency Test)

2024年12月08日

 BJTビジネス日本語能力テスト(Business Japanese Proficiency Test)は、日本語を母語としない方々を対象に、ビジネスシーンで必要とされる日本語のコミュニケーション能力を客観的に測定・評価する試験です。この試験は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が主催しています。

 

試験の特徴とメリット

 ◆総合的な評価:BJTは「合格/不合格」ではなく、0点から800点までのスコアと、J5からJ1+までの6段階のレベルで評価されます。これにより、受験者は自身のビジネス日本語能力を詳細に把握することができます。

 ◆ビジネスシーンに特化:試験内容は、会議、商談、電話対応など、実際のビジネス場面を想定した問題で構成されており、実践的な日本語運用能力を測定します。

 

試験の構成

 BJTは以下の3部門で構成されています:

      1. 聴解部門:場面把握問題、発言聴解問題、総合聴解問題などが出題され、ビジネスシーンでのリスニング能力を評価します。

      2. 聴読解部門:状況把握問題、資料聴読解問題、総合聴読解問題などが含まれ、リスニングとリーディングの総合的な理解力を測定します。

      3. 読解部門:語彙・文法問題、表現読解問題、総合読解問題などが出題され、ビジネス文書の読解力や語彙力を評価します。

評価基準

 試験結果は、0点から800点のスコアで評価され、以下の6段階のレベルに分類されます:

      • J1+(600~800点):どのようなビジネス場面でも日本語による十分なコミュニケーション能力がある。

      • J1(530~599点):幅広いビジネス場面で日本語による適切なコミュニケーション能力がある。

      • J2(420~529点):限られたビジネス場面で日本語による適切なコミュニケーション能力がある。

      • J3(320~419点):限られたビジネス場面で日本語によるある程度のコミュニケーション能力がある。

      • J4(200~319点):限られたビジネス場面で日本語による最低限のコミュニケーション能力がある。

      • J5(0~199点):日本語によるビジネスコミュニケーション能力はほとんどない。

(写真:試験の公式サイトより引用)

受験のメリット

  ◆在留資格の取得に有利:BJTのスコアは、出入国在留管理庁から日本語能力の証明基準として認められており、在留資格の申請時に有利となります。

  ◆就職活動でのアピールポイント:高いスコアを取得することで、日本企業への就職活動において、日本語でのビジネスコミュニケーション能力を効果的にアピールできます。

 

受験方法

 BJTは、コンピュータを使用したCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。受験者は、個別のブースでコンピュータ画面に表示される問題とヘッドホンから流れる音声を基に解答します。

 試験時間

試験全体の所要時間は約2時間です。各部門の詳細な試験時間は以下の通りです:

      • 聴解部門:約50分

      • 聴読解部門:約30分

      • 読解部門:約40分

 受験料

 日本国内で受験する場合、受験料は税込7,000円です。海外で受験する場合の受験料は、受験地によって異なりますので、各地域の受験案内をご確認ください。

 再受験について

 BJTは、一度受験すると、次の受験までに3ヶ月の間隔を空ける必要があります。


 

BJTビジネス日本語能力テストは、日本でのビジネス活動を目指す方々にとって、自身の日本語能力を客観的に評価し、キャリアアップにつなげるための有力な手段となります。ぜひ挑戦してみてください。